未経験でもエンジニアになれるの?
文系でIT知識ゼロでもやっていけるかな?
エンジニアは在宅で働けるって本当?
こんな疑問にお答えします。
システムエンジニア(SE)は、自由な働き方×高収入などのイメージから、キャリアチェンジ先の候補として人気が高まっています。
ですが、自分が目指すとなると多くの悩みや疑問を持つ方が多いと思います。
私の経験上、文系未経験でもSEになって活躍できますし、フルリモートで働くことも可能です。
実際、一緒に仕事してきた方の中には、未経験からSEになって活躍している女性がたくさんいます。
ただし、「SEに転職=自由を手に入れた!」というほど簡単な世界でもありません。
自由な働き方をするには、経験を積んで一人前のSEとして一人前と認められる必要があります。
本記事では、私が文系未経験からSEに転職し、フルリモートで働けるようになるまでの体験談をご紹介します。
SEに興味はあるけど転職や入社後が不安…という方にとって、SEの働き方を具体的にイメージする参考になると思うので、ぜひ最後までご覧ください!
文系未経験がweb系SEに転職した方法
SEを目指したきっかけ
前職は、ITとは無縁の製造業のバックオフィスで働いていました。
大学卒業後に安定を求めて選んだ地元の大手上場企業です。
転職のきっかけは、結婚して遠方に引越したことです。
特にやりたいことがなかったので、給料が高そう、なんかかっこいいかも、というイメージだけでITエンジニアを目指すことにしました。
当時私は新卒3年目、いわゆる「第二新卒」だったので、今ならまだ新しい分野にチャレンジできる!と思ったのもあります。
未経験からSEになるためには何をしたらいいのか?
全く見当もつかず、とりあえず転職エージェントに登録し、勉強も対策もせずに2社受けました。
もちろん不採用。「未経験者歓迎=IT知識ゼロ歓迎ではない」ことを知りました。
そこで、本格的に転職に向けた勉強と対策を始めました。
3ヶ月で未経験入社に成功した4ステップ
未経験からSEに転職するまでに行ったことを4つのステップに整理します。
- STEP1業界を知る
就職活動において、業界研究・企業研究は必須ですよね。
IT業界とは?SEとは?何も知らなかったので、まずは知ることから始めました。 - STEP2
- STEP3これまでの職務経験とSEのギャップを考える
次に、自分の経験で活かせるスキルや不足している知識を整理しました。
業界研究を進める中で、SEの仕事はプログラミングだけではなく、開発プロジェクトの管理や設計業務など多岐にわたることを知りました。私の場合、前職で社内業務の改善プロジェクトに携わっていたので、プロジェクト経験がアピールできるポイントと考えました。
反対に、IT用語やシステムについての基礎知識が圧倒的に不足していたので、IT職の入門資格とされる「ITパスポート」の勉強をしました。
この時、勉強したものの資格は取得しなかったのですが、結果的にはそれでよかったです。
転職後すぐに上位資格である「基本情報技術者試験」を受験することが多いですし、ITパスポート自体は未経験転職においてもそこまでアピールポイントにならないと感じます。 - STEP4未経験OKの求人に応募する
ここで、ようやく本格的に求人を探し始めました。
転職サイトには「未経験OK」の求人が溢れており、その中から優良な企業を見極める自信がなかったので、転職エージェントのアドバイスを頂きながら進めました。
また、企業の人に直接話を聞くために転職フェアにも何度か足を運びました。結果的に、5社応募し4社内定、その中から中堅SIer企業に決めました。
決め手は、面接時に今後のキャリアを描いてくれたことです。
目指すべき立場やキャリアパスを示してくれたことで、数年後のリアルな姿が想像できました。
このようにして、文系未経験からIT業界に参入、SEのキャリアをスタートしました。
未経験SEがフルリモートで働くまでの道のり
入社後研修〜実務デビュー
入社後は1ヶ月間の研修プログラムが用意されていました。
もちろん勤務扱いなので、給料をしっかりもらいながら学ぶ機会を頂けました。
SEとして働く上での基礎知識と技術と広く浅くカバーした内容ですが、実務で通用するレベルには到底届きません。
この業界では、「最低限の情報は用意するから、あとは自分で調べて、分からなかったら聞いてね」というのが基本スタンスです。
そのため、SEとして生き残るために不可欠な質問力や調査力も研修を通して鍛えられたと思います。
研修後は実際のプロジェクト現場に配属され、設計業務を担当しました。
研修である程度理解したと思っていたことが実務のたった2割…
研修や独学と実務のギャップの大きさに当時は絶望しました。
駆け出しエンジニア時代(1〜3年目)
振り返ると、この時期が1番大変でした。
現場では何もかもが初めての新人といえど1人のエンジニアとして扱われるので、周りの人に頼りまくりながら、なんとか自分の業務をこなす毎日です。
作業効率も悪いので、納期に間に合わない時は残業や休日出勤で対応することもありました。
ですが、今思えば仕事に打ち込んで毎日成長を感じる、とても楽しい日々でもありました。
仕事が軌道に乗ってきたと感じたのは、初めての現場参画から1年ほど経った頃です。
大きめのプロジェクトで設計〜テストまで一通りの開発工程を経験したことで、仕事の要領が掴めてきたためです。
次の作業が読めるようになると、自分の裁量で仕事できる部分が多く、働きやすさを感じるようになりました。
妊娠を機にフルリモート勤務(4年目)
働き方に変化があったのは、妊娠がきっかけです。
つわりなどで体調が優れない日が多く、またコロナが流行っていた時期でもあったので、電車通勤を避け在宅勤務に切り替えて頂きました。
ここで在宅勤務ができたのは、
- これまでの下積みである程度一人称で仕事がこなせるようになっていたこと
- 日頃の仕事ぶりから在宅でも大丈夫という信頼を築けていたこと
が大きいと思います。
在宅でもチャットやweb会議でいつでも連絡が取れるのでコミュニケーションには全く困りませんでした。
むしろ、無駄なやりとりが減って仕事の効率がUPしました。
そしてなんといっても、通勤時間ゼロのノンストレスさ。
これはもう満員電車通勤には戻れないと思いました。
育休明けにフルリモート復帰(5年目)
出産後、1年間の育休を取得したのち、フルタイム×フルリモート職場復帰しました。
時短勤務での復職も検討しましたが、
- 夫が残業や出張が少なく育児に協力的であること
- 実家が近く実母に頼れること
からフルタイムを選択しました。
育児との両立はもちろん大変ですが、仕事の合間や昼休みに家事を片付けられる恩恵はかなり大きいです。
また、子どもの急な体調不良時も自宅看護しながらゆるく仕事できることもあるので、在宅という環境には本当に助かっています。
(というより、今の私は在宅じゃないと生活が成り立ちません!)
このような働き方で、現在も育児とSEの両立に奮闘しています。
まとめ
本記事では、私が文系未経験からSEに転職し、フルリモートで仕事できるようになるまでの体験談をご紹介しました。
実際に5年ほどSEとして働いてきて、ライフステージの変化に合わせて柔軟な働き方が出来るため、女性がとても働きやすい職業だと感じています。
安易に「誰でも簡単に稼げる!」と勧めることは出来ませんが、働き方の幅が広がるという意味でぜひ多くの女性におすすめしたい職業です。
向き・不向きは当然あるので、適性を見極めるためにも、IT業界やSEという仕事をまず知ることから始めてみてほしいと思います。