保育園見学で何聞けばいいかなあ
保育園選びは親にとって大きな決断であり、多くの悩みや不安がありますよね。
特に乳幼児期は成長の個人差が大きく、発達に応じて必要な支援が大きく変わる時期です。
そのため、お子さんの個性や発達段階に適した保育環境を選ぶことが、園とのマッチングにおいて重要だと考えています。
私自身、娘を0歳児クラスに入園させた経験から、「聞いておいてよかったこと」と「聞かなくて後悔したこと」が数多くありました。
この記事では、保育園見学での質問例を体験談を交えて網羅的に紹介します。(実に25項目!)
質問リストのPDFファイルをダウンロードできますので、適宜アレンジして使ってください。
保育園への疑問や不安を解消し、理想の保育園を見つけるための参考にして頂けると嬉しいです。
保育方針や活動内容について
保育方針は?
保育園の保育方針は、その園がどのような教育理念を持っているかを示す重要な指標です。
園側から説明してくれることが多いですが、ご自身の教育方針や価値観とかけ離れていないか、確認しておきましょう。
私は遊びの中で自然との触れ合いを大切にしていることを重視していたよ
1日のタイムスケジュールは?
1日の中でどのような活動が行われているか、遊びの時間はどれだけ確保されているか、園生活を具体的にイメージすることが大切です。
また、食事やお昼寝の回数・時間など、家庭での生活リズムとは大きく異なることが多いです。
事前に聞いておくことで、子どもへの負担を少なく、計画的に生活リズムを整えることができます。
娘は家では朝寝・昼寝をするけど、1歳児クラスはお昼寝のみ。
眠そうな時は、午前中に少しだけ寝かせてくれるみたい
どんな遊びをしている?
外遊びや室内遊び、絵本の読み聞かせ、音楽活動など、どのようなプログラムがあるのか、具体的に聞いてみましょう。
特に力を入れている活動には園の特色が出るので、聞いてみると参考になると思います。
可能であれば、入園予定のクラスの遊びの様子を見せてもらえると、とてもイメージしやすく安心感が生まれます。
遊びの中でお友達や保育者とどのように関わるのか、も聞きました
他学年交流はある?
お子さんにとって園は、お兄さんお姉さんと交流する貴重な場です。
イベントや日常の活動の中で、どのように多学年と関わる機会を設けるか、は園により様々です。
社会性や心身の成長によい効果がたくさんあるので、積極的に交流してほしい
食事について
ミルクは飲ませてもらえる?
1歳前後で入園する場合、卒乳前のお子さんが多いと思います。
ミルクを飲ませてもらえる時期や、時間、量を確認しておきましょう。
また、園によっては粉ミルクのメーカーが決まっている場合もあるので、事前に確認して入園までに慣らしておく必要があります。
うちの園は、1歳以降は徐々に牛乳へのシフト推奨ですが、必要に応じてフォローアップミルクを用意してくれるよ
食事の形状や量は相談可能?
1歳頃は、離乳食の進み次第で食事量や形状、食べ方に大きな差が出る時期です。
そのため、成長に合わせて柔軟に対応してもらえるかがポイントです。
軟飯から白米、手づかみ食べからスプーンなど、ステップアップのタイミングは家庭と園で連携出来ると安心
また、給食やおやつの栄養バランス、メニュー、味付けなど、気になることは全て聞いておきましょう。
食事の補助はどのようにしている?
1人で食べられない時期は、保育士さんが食事の補助をしてくれます。
自由に食べさせる、食器の使い方を教育する、など方針は園によりけりです。
保育者1人あたり何人の食事補助をするのか、を確認することで、目が行き届いているかの判断材料になります。
誤嚥や窒息など食事中の事故が心配なので、このあたりは入念に聞きました
アレルギー対応はどのようにしている?
アレルギーを持つ子どもが安全に食事出来る環境が整っているか、確認しておきましょう。
また、食べさせたことのない新規食材の扱いについても注意が必要です。
うちの園は、新規食材は「家庭で試してから」が基本ルール。
幼児食に移行する1歳半頃までに「家庭で食べさせてほしい食材リスト」を提示されたよ
健康管理について
登園不可や呼び出しの基準は?
入園後は体調不良によるお休みや園からの呼び出しがよくあります。
発熱37.5℃以上、嘔吐ありなど、登園不可やお迎え要請となる園の基準を確認しておきましょう。
基準にシビアかどうかは、園の方針や地域の保健所の指導によって異なります。
仕事復帰後をイメージして、ご家庭の方針やライフスタイルに合う園を選ぶと安心です。
厳密に管理されるか、ある程度保護者の判断に委ねられるか、園によるみたい。
仕事面では臨機応変に受け入れてくれる方が助かるけど、一方で、風邪をもらってくる可能性も高まりそう
感染症対策はどのようにしている?
保育園では1年を通して様々な感染症が流行します。
乳幼児期は免疫力が弱いため、健康管理や感染症対策が重要です。
感染予防の施策だけでなく、感染症発生時の対応も聞いておきましょう。
園での感染症状況がしっかり情報共有されると、保護者としては安心です
安全管理について
安全対策はどのように行っているか?
ハサミなど危険物の管理、遊具の安全性、遊び場全体に保育者の目が行き届く作りになっているか、などをよく見てみましょう。
また、園庭や園舎内のセキュリティについても要確認です。
関係者以外の立入禁止や、事前登録した保護者や代理人以外に子どもを渡さない、など安心して子どもを預けられる環境が整っているか、確認しておきましょう。
見学時に実際に見て確認することで園の傾向が分かります
気になることは聞いて解消しておこう
ケガへの対応は?
保育園での生活では、子どもがケガをしたり、お友達にケガをさせてしまうことがあります。
その際の保護者への連絡体制や医療機関との連携について聞いておくとよいでしょう。
お友達や保護者とのトラブルは避けたいので、しっかりと説明してほしいよね
スタッフについて
保育士さんの人数は足りてる?
保育士の人数は、子どもへのサポートの質や安全確保にとって重要な要素です。
クラスの園児数に対して保育士の人数が適切であるかを確認しましょう。
1歳児クラスの配置基準は、保育士1人あたり子ども6人までと定められているので、目安にするとよいでしょう。
保育士さんの経験は十分?
クラス担任の中に、ある程度保育経験がある先生がいるか聞いてみましょう。
子どもの発達や育児で悩んだ時に、経験豊富な先生は頼りになります。
特に、1歳児クラス担当経験ありの先生がいると安心ですね。
1歳児クラス歴5年目のベテランの先生がいて心強かったです
また、育児をされている先生は、同じ母親として相談しやすいと感じます
提供サービスと料金について
園で提供されるサービスは?
最近では、月々定額料金で園生活に必要なものを保育園側が用意してくれるサブスクリプションサービスを導入する園が増えています。
具体的には、以下のようなサービスがあります。
また、園と家庭の連絡手段として紙の連絡帳ではなくアプリを利用する園もあります。
これらのサービスを利用することで、保護者は毎日の登園準備やおむつの名前書き、布団の洗濯などの手間を削減できます。
導入する園が増えているとはいえまだ少数派
利用したいサービスがある場合は具体的に聞いておこう
保育料の算定方法は?
認可保育園であれば、保護者の所得に応じて自治体が定めているのが一般的です。
ただし、認可外や小規模園の場合、独自に設定されることもあるため、必要に応じて確認しておきましょう。
保育料以外に必要な費用は?
基本の保育料以外に、教材費や行事費が必要となる園もあります。
毎月の保育料支払いがトータルいくら程度になるのか、聞いておくと計画を立てやすいです。
うちの園では、教材費・衛生費(おしりふきなど)・写真代として毎月数百円かかっています
早朝・延長・土曜保育の料金は?
まずは、契約時間外で利用可能な保育の時間を確認しましょう。
土曜保育は午前のみや終日OKなど、園によって異なります。
また、平日はゆとり時間として30分延長料金なしで預かってもらえる園がある一方で、1分でも超過すると延長料金が必要という園もあります。
時間外保育の利用条件や料金体系を事前に聞いておくことが大切です。
入園までの諸手続きについて
入園可能時期はいつ?
多くの園で一般的な入園時期は4月入園です。
ただし、0歳児クラスはママの育休期間等の兼ね合いで4月時点で枠が埋まりにくいため、年度途中入園も多いようです。
お子さんの月齢やママの仕事復帰予定を考慮し、希望時期からの入園が可能かどうか相談してみましょう。
必要書類は何か?
入園手続きに必要な書類は事前に確認しておきましょう。
会社に発行してもらう就労証明書など準備に時間がかかるものもあるので、早めに段取りしておくとスムーズに手続きが進められます。
保育料の指定振替口座の開設手続きを平日昼間にする必要があり、早めに聞いておいて正解でした
説明会や入園式の日程は?
園見学の時点で仮申し込みをする場合、本申し込みの期日やその後の手続きについて確認が必要です。
また、入園説明会や入園式の有無や時期も園によって異なるので、聞いておきましょう。
入園後のサポート体制について
慣らし保育の期間や進め方は?
慣らし保育は、お子さんが新しい環境に慣れるための重要なプロセスです。
短時間の保育から開始しますが、体調不良や情緒が安定せずに途中で呼び出されることも多いです。
仕事復帰は慣らし保育期間が終了してからが望ましいため、事前に慣らし保育に必要な期間や進め方を確認の上、職場復帰日を調整するのがよいでしょう。
1,2週間〜1ヶ月程度でお子さんの様子を見ながら進める園が多い印象です
子どもの成長に関する相談はできる?
子育てに悩みはつきものです。
家庭でのお子さんの様子や成長・発達について、相談できる体制が整っているか聞いてみましょう。
多くの園は保健室の先生が常駐しており、外部の専門スタッフ(看護師、メンタルケア心理士など)と連携している園もあるようです。
特別な支援が必要な場合の対応は?
特別な支援が必要な場合、どのように対応しているかを確認することも重要です。
個別の支援計画があるか、特別支援保育を経験したことがあるスタッフがいるか、などが確認のポイントです。
まとめ
保育園見学時に質問すべきポイントをまとめると以下の通りです。
質問リストのPDFを以下から配布しているので、自由にアレンジしてご利用ください。
理想の保育園を見つけるには、見学時にしっかり質問し、自分の目で確認することが大切です。
大切なお子さんを長時間預かってもらう場所なので、安全安心な環境だと納得できるまでとことん聞くべきだと思います。
ご家庭のライフスタイルやお子さんの個性にぴったりの園が見つかりますように。
保活大変ですよね…
無理せずがんばってくださいね!
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